JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク

特別展『Bio Form - 劉庭斉 × IMT』

2022.04.08-2022.05.07
GREY CUBE

会期 2022年4月08日-5月7日
>会期延長5月15日まで


    生物(バイオ)は現代アートにおける稀有な媒体として、膨大な情報と未知を内包しており、私たちがこの時代に残しうる痕跡を客観的に、そして解離的な方法で見つめることを可能にします。劉庭斉はこれまでの芸術活動において、常に「不可視なものを捉える」という理念を掲げ、脱人間中心主義的な芸術創作の可能性を「探求」することに尽力してきました。昆虫や哺乳類から植物、さらには人間そのものに至るまで、彼の作品は、彼が洞察した生物の本質や人間性の一端を捉えています。
    生物科学は生命や生物体を利用して有用な製品を発展・生産しますが、アーティストはこの科学的実験手法を用い、新たな角度と生命体の成長に直面する姿勢をもって一連の作品を創造します。この利便性は、人文芸術と科学研究の距離を縮めました。私たちがこのような交融の時代に生きているからこそ、本展ではバイオアートの技術と理念、そしてその独自性について深く探求します。
    本展では約20点の作品を収録し、そのうち約15点が劉庭斉の作品となります。インターメディアテク(Intermediatheque)の展示室で展示される生物インスタレーション、写真、学術作品、彼の代表作である《Ethics I&II》、およびその他の未発表作品が含まれます。また、展示室内には専門機器を備えた「実験スタジオ」を設置し、劉庭斉がここで主に児童を対象とした一連のバイオアート探究活動を開催します。
    この息苦しさを感じる世界において、人々の交流はようやく回復の兆しを見せ始めました。人々は、見知らぬ人や職場、知人と距離を置くことを強いられていた心理的・生理的状態から解放され始めています。博物館で芸術作品や展示物に触れる際、その感覚はとりわけ強く感じられます。こうした背景の中、私たちは博物館――人々が互いに交流し、展示物と対話できる場所――が、生物という媒体を通じて親近感を取り戻す舞台となることを願っています。

    [主催] 東京大学総合研究博物館(UMUT)